2007年12月2日日曜日

お知らせ12月号 07.11.24

NPO法人アニメミュージアムの会 

     第7回総会 開く

 

1116日に開催した総会は中島さんの司会で始まり、始めに有原さんの国連における「~アンゼラスの鐘」上映会の報告を受けてから、総会の議事に入りました。(国連報告は次回に掲載します)


相川代表のあいさつ


膨大な資料が保管と展示の場を求めており、本格的なアニメーションミュージアム建設は一層必要性に迫られている。どーんと大きく建設しなければならない状態が明らかになった。、大きな資金の問題もあり覚悟を決めて運動に取り組みたい。そのための活発な討論をよろしく。

報告と提案

主席者の中から桜井さんを議長に選び

・村松事務局長の経過と課題の報告

・小林担当から会計報告と予算案の提案、

・照屋さんと小岩さんの会計監査報告

・有原代表の運動方針の提案、

・事務局長から新役員の提案 などを行い討議に入りました。


討 議


▽膨大な収集資料を基にしたアニドウのミュージアム構想は、我々のイメージしてきたものとの共通点も多く、実現に向けては何が必要なのかをともに検討して行けると良い。

▽練馬には広い土地を手放す人もあり、区内に空き地もたくさんある。建設費も数十億が必要だろう。一般にもわかり易いミュージアムのイメージを提供していくことで、スポンサーや協力者探しに役立てたい。

▽練馬駅北口再開発で「高層化」と「低層で」の議論が2分されているが区としては17階建ての案を提示している。ここに新産業会館の機能を入れようとの案もあり「産業会館の目玉にアニメミュージアムを」の意見も出されているが現段階ではまったく夢物語の域を出ていない。しかし建物が建つことはほぼ間違いないとなれば、区民が活用しやすい施設を要求していくことも大切だ。

▽練馬アニメーション協議会、商工会議所、商店会など区内の業界や地域との結びつきが大切だと思うがどう進んでいるか。

▽アニメーション協議会とは協力関係にあり、今夏の「ねりたんアニメカーニバル」は実行委員会の一員として参加し、今後も共通する課題では一緒に行動することになっている。

商工会議所とは必要に応じて年2~3回連絡を取り合っている。

商店会は大泉地域の他にはまだ具体的なつながりが無い。

▽事業収入の一部が遅れて来期回しになっているとは言え、今期収入の合計が通信運搬費と家賃といった基礎費用で消えている。繰越金がなければ赤字の財政状況だ。アニメ工作教室や講座などですでに決まっている収入予定や、その他の事業計画もあってすぐに財政破綻はないようだが、会費未納の方へはもう1度(年2回の)催促の手紙が必要では――他の会でも忙しさにまぎれて、忘れている場合がよくある。

▽アニメミュージアムが目指す視点は「産業」というより「教育・地域・こども」を大切にしたい。オタク・秋葉原が一方の現実であり、専門的・技術者的集団になってはいけないのでは。

 以上、多彩な意見が出され、次のような活動を中心に広げる運動方針を確認し、決定しました。

・よりわかりやすく広げやすいアニメミュージアムのイメージづくりと、区民が「これが是非必要!」というまでの宣伝啓蒙活動を!

・経済面も含めた具体的な計画で協力・協同の対象を強く大きく広げよう。

・そのためにも美術館やホールでの展覧会、上映会を協同で開催しよう

 


 総会へはがきで寄せられたご意見 

(浅野富子さん)なかなか参加できませんが当会のご発展をいつも祈念しております


(堤園子さん)こどもたちのために“本格的なアニメミュージアムを”との息の長いご活動に心からの敬意を表します。総会の成功を祈っています。


(高橋知一さん)脳梗塞の後遺症で右方麻痺の加齢のため夜間の遠出がかなわないので、欠席させていただきます。活動・方針案に全面的に賛同します。会の一層の発展を祈念します。


(松田志ゑ子さん)いつも会報を送っていただきありがとうございます。これからもご活躍を!


(青木康二郎さん)少しずつ活動の効果が形になってきていて素晴らしいと思います。

ところでお隣の杉並区では「広報杉並」に「杉並アニメ物語」というコラムを掲載してアニメの歴史を伝えていますが練馬区でも同様なことはできないでしょうか?

杉並アニメーションミュージアムの「東映アニメの50年」という展示のときの山口康男プロデューサーのレクチャーや、「ねりたんアニメカーニバル」の際の大竹宏さんのお話などとても興味深く、このようなアニメ制作のエピソードや裏話を活字にして多くの人に報せることができたら活動にとても有効だと思います。というか、なによりも私が昔の東映動画や虫プロ話をもっと知りたいので…(笑)


(原田浩さん)ちょうどザグレブ映画祭と重なり出席できません。練馬のアニメミュージアムは大資本や大企業側の視点ではない広範な人々と街ぐるみで展示できるとよいと思います。特に日頃見落とされがちなアニメのアナログ時代の撮影・編集・音響・特殊効果などが見られるとよいと思っています

〔一部の紹介です。引き続き次号で・・・・・〕


★10月のアニメーション鑑賞研究会より

持永伯子さんの「私が見てきた中国アニメーションの世界」を見て・聞いて                              増田 英次

19455月伯子(のりこ)さんは祖母両親と米潜水艦が出没する日本海を渡り釜山に上陸、新京(長春)に着いた。父の只仁さんは満映に入社、8月ソ連参戦、敗戦。満映は中国共産党指導下の東北電影公司に接収されて、国共内戦の戦火を避け、スタッフと家族、映画機材をハルピンに移動した。だが、ここも安全とは言えず佳木斯(ジャムス)を経て鶴崗炭鉱のある興山の地に住宅を整備し、撮影所を建設、4610月には託児所もできたという。ご本人の生死の境での臨場感に溢れる体験談に息をのんだ。貴重なお話だった。


映画根拠地建設の記録映像は荒れた大地に日本の映画人が力を合わせて無から有を創造する有様をいきいきと映し出している。只仁さんも「苦労が多かったが楽しい日々だ」と回想されていたそうだ。


もうひとつの記録映画「東影幼稚園」では、日中の幼児たちが遊び戯れ学芸会をやっている、ぬいぐるみから顔を出したひとりが伯子さん。

こどもを大切にする東北電影の配慮がよくわかる映画である。

「皇帝夢」(1946年白黒26) 人形の動作は京劇の形式によっている。ややぎこちないところが巧まずして笑いと風刺も醸し出している。字幕が効果的に用いられ、中国国歌の曲に乗ってまったく異なる歌詞が高らかに鳴り渡る。蒋介石を追い詰める人民解放軍の指揮を大いに鼓舞したことだろうと想像した。


「牧笛」は何度観ても感銘の深い水墨画の伝統を活かした名作である。映像と音、静と動の画面と音楽、笛の響きの美しさなどを再発見した。

中国アニメの基礎を固めた持永只仁さんの自伝「アニメーション日中交流記」(東方書店)を読み昭和15年ごろ新宿のニュース映画館で観た漫画映画の背景を持永さんが相当されていたことを知った。アニメに関心を持つ人、特に制作に携わる人には是非読んでもらいたいと思った。(増)

2007年11月6日火曜日

NPOアニメミュージアムの会第7回総会開催のお知らせ

開催日時 2007年11月16日(金)
午後6:30~9:00

 場 所   練馬区谷原出張所コミュニティー室 
           (西武池袋線練馬高野台駅下車2分)
 
 練馬区が、“アニメのふるさと練馬”をスローガンにさまざまな試みを始めました。アニメに関する区内事業所の実態調査や、区内全商店街でアニメキャラクターのフラッグとポスター掲示。そして区制施行60周年記念事業の一環として、8月4日練馬文化センターを全館使ってのアニメイベントの実行、練馬区内のアニメ事業所や作品の紹介番組を製作し練馬ケーブルテレビ(J-COM)での放映計画などです。20103月オープン予定の「練馬区立ふるさと文化館」には、ごく部分的ではありますがアニメの展示スペースも儲けられます。
 わたしたちは、
これらの取り組みに積極的に関わりながらも、あくまでアニメーションの総合的な魅力を堪能できるミュージアムの建設こそが必要なことを訴え続け、その実現の道を探求して行きたいと思います。                             16日の第7回総会では会員の皆さんといっしょに、これからの課題と活動の進め方について話し合いたいと思います。お忙しいさ中とは思いますが、会員の皆さんはご出席くださいますようご案内いたします。
 また、これを機会に会員になりたいという方の参加も歓迎します。
 特別報告があります。

特別報告 『アンゼラスの鐘』国連上映会に参加して 
                              有原誠治監督

 会員の方は、事務局から郵送しました
はがきに、出席・欠席 いづれかに印をつけ、ご欠席の場合はご面倒でも委任状にお名前を記入して11月10日までに投函して下さいますようお願いいたします。当会はNPO法人として定款(会則)に「総会の成立要件は委任状を含めて全会員数の3分の1以上」と定めており、毎回東京都への報告が義務付けられています。よろしくご協力ください。

 会員希望者の方は、次のメールでお問合せください。
 
Email : animamuseum@gmail.com

  


 

2007年11月4日日曜日

11月のアニメ鑑賞会のご案内です。

アニメーション鑑賞研究会 その9 200711
すばらしいアニメーションの世界
ザグレブのアニメーション

クロアチア(元ユーゴ)のアニメーションスタジオ、ザグレブ・フィルムは、極限にまでデザインされたモダンな絵とコミカルな動きと、風刺の効いた作品を次々と世に送り出し、アニメーションの世界で格別な地位を得ています。今回は、アカデミー賞を受賞した「代用品」(61年)など、ザグレブの作品群の中から、旧ユーゴ時代の傑作「ピッコロ」「月世界の牛」「ワンワン」などを鑑賞します。

また、会員の原田浩さんが11月中旬にザグレブ国際映画祭に参加されますので、その最新ニュースをおうかがいします。

特別報告 ザグレブ国際映画祭に参加して 原田 浩さんアニメーション演出家)

鑑賞作品は

 「ピッコロ」「月世界の牛」「代用品」「戦争ごっこ」ワン・ワン」「エレジー」など。 

日 時 11月27日(火) 18:3021:15 

資料代 500円 (お茶代を含む)

会 場  練馬区谷原出張所コミュニティ室

主催 NPOアニメーションミュージアムの会

   ※お問合せは Email:animamuseum@gmail.com
http://animamuseum2.blogspot.com/
  
177-0033 練馬区高野台1-7-20 プレステビル101 FAX 03-3995-2177


2007年10月18日木曜日

アニメミュージアムの会のお知らせ 07年 10月号

 「アニメミュージアム構想を語る」
 講演会を開催しました。
 9月7日の夜、高野台の練馬区立谷原出張所にて、久々に学習会を持ちました。講師はアニドウ会長のなみきたかしさん。講演タイトルは「アニメミュージアム構想を語る」で参加者は14名でした。 なみきたかしさんが会長を努めるアニドウは、もともとは1967年にアニメに働く人たちによって結成されたアニメーション同好会で、アニメを見て、語り合って、学び、交流しあうサークルでした。70年代に入りテレビアニメが急増する中で、アニメに働く人たちがだんだんとアニ同から離れる中、なみきさんは残った仲間とアニ同を支え続けました。その間、フィルムやアニメの資料を収集し続け、いまでは日本一のアニメフィルムコレクターとして活躍。サークルのアニ同からアニメ関連のイベントや出版を手がける事業体「アニドウ」に発展させ、世界中のアニメーション映画祭やアニメミュージアムを訪問し、日本に世界で唯一といわれるようなアニメーション・ミュージアムを作ることをめざして活動中です。この夏からオープロダクション代表としても奮闘中です。
 以下、お話しの要約です。


「アニメミュージアム構想を語る」
          
      なみきたかし アニドウ会長

地味なところにこだわって≫
  今日は、大変良い機会を頂戴しまして、感謝しています。アニメミュージアムについて整理するきっかけになりました。僕がこれまでやってきた出版などの活動は、見方を変えればアニメミュージアムを作る活動だったといえます。 森やすじさんたちのすぐれた作品や貴重な資料を集めて記録して、多くの人々に見て貰う。まさに、ミュージアムの仕事です。
  最近、アニメーションといえば子どもが飛びつくもの、といった安易さが目に付きます。僕はあえて地味なところにこだわ
りたいと思っています。
 杉本五郎さんのフィルムコレクションを引き継いでから、フィルムだけでもずいぶん(10000本)集めてきました。でも、歳が60近くになると、この先、集めたものがどうなるのか心配です。若いときは貴重
ものが手に入るとそれだけで嬉しかったのですが、いまは違います。そもそも、なぜ僕が収集して持っていなければいけないのか。(アニメは)日本を代表する文化と言われながら、なぜ、収集するところが他にないのか、疑問にも思います。他のミュージアム的な団体が華やかさのない資料には注目しないので、今後もうちの資料は増え続けるだろうと覚悟しています。                                             
≪わけ隔てなく集めること≫ 
最近、アニメの価値が認められて展示やイベントもさまざまありますが、そのほとんどがビジネス中心です。人気の話題作品にしかポイントを合わせない。これこそ偏っています。僕のアニメミュージアムには、地味に、フィル
ムの収集や修復をきちんとやる場所にしたいです。いま、フィルムからデジタルに移行中ですが、16ミリ作品がまもなく消えます。消えてからでは遅いと思って、16ミリ作品をせっせと買い集めています。良い作品かどうかもわからないけど、手元に置かないと消えてしまうからです。アニメミュージアム、博物館の役割とはそういうところです。自分が気に入った作品だけでなく、わけ隔てなく集める姿勢が求められます。

≪日本のアニメを海外に紹介≫
28年前に川本喜八郎さんに連れられて、はじめてフランスのアヌシー(アニメフェステバル)に行きました。70年代後半から海外で日本のテレビアニメが放送されるようになって、日本のアニメへの関心も高まっていました。24年経った1999年に同じアヌシーでアニドウの資料を展示したら強い関心を集めました。その影響でアイルランドやブラジルなどのアニメフェスティバルに展示をたのまれて資料を提供できるようになりました。2004年には、ジブリの後押しもあって東京都の現代美術館で「日本漫画映画の全貌」という展示をプロデュースさせて貰いました。
  東京都現代美術館の企画は、思っていた以上に自由にやらせていただきました。それこそ偏っていたかも知れませんが、政岡憲三さん、森やすじさん、宮崎駿さん、この三人の流れでまとめさせてもらいました。こうしたことも、すでにぼくのミュージアムの活動だと考えています。
           

ミュージアムつくるなら本格的なものを東京に≫ 
 いま、さまざまな所でアニメミュージアムという動きがあります。しかし、本格的なのはいまだ日本にはありません。日本のアニメに関心を持っている人々が世界中からやってくる時代です。彼らは不思議に思っているはずです。なぜ、日本には本格的で総合的なアニメミュージアムがないのかと・・・。僕は、ドーンと本格的なミュージアムを作りたいと思っています。できればアニドウのパンフレットにあるように五階建てぐらいの
ものが必要で、国際的なアニメーションフェスティバルを開催できる規模が必要だと考えています。
 場所は、やはり東京です。それだけの歴史と背景があるからです。練馬に作ろうとするみなさんの提案は理解できます。"アニメのふるさと練馬"という言葉は、歴史的には正確ではありませんが、しかし、カラー長編漫画映画を始めた東映動画とテレビアニメを始めた
虫プロがある場所として、現在の発展の基礎となったという意味で"ふるさと"ということは理解できます。
 杉並のミュージアムも応援しているのですが、どうして杉並区は駅から遠い場所に作ってしまったのでしょうか。立地条件はとても大切です。練馬に作るのなら、ぜひとも駅の近くに作って欲しいですね。僕には作るための資金は今はありませんが、フィルムや資料はどこにも負けないほどあります。"箱物行政"とは逆です。ジャパニメーションとか、アニメは売れるという時代に、どうして本格的なアニメーションミュージアムが実現できないのか不思議です。何とか早い時期に実現したいと思っています。  (文責 有原)

「アニメミュージアム構想を語る」全文をお読みになる方はこちらに。 



「ふるさと文化館」のサポーター講座開講へ
 練馬区が“区民に開かれた、区民が参加する、区民のための、学びと交流の場”として準備している「ふるさと文化館」のサポーター講座を開きます。  来館者に紹介したい「こと・もの」の発掘カード作りを通して、サポーターグループを作っていこうとするもので、今回は「石神井公園周辺」をあるきながら「こと・もの」の発掘メモを創ります。アニメ関連のサポーター養成はのちに実施されるそうです。  10月31日から5回の講座です。詳しくは、練馬区にお問い合わせくださ
い。

第7回作品鑑賞・研究会
《日本クラシック アニメ(戦前・戦中)編》 

 今回は、元虫プロのカメラマン諫川弘さんの解説でした。
 「黒ニャゴ」(大藤信郎 制作・演出・動画 1929年) 「瘤(こぶ)取り」(青地忠三 監督、村田安司 作画 1929年)など、短編10余本を見て、当時の技術やスタッフの努力などを検討しました。(右の写真は「黒ニャゴ」)
 
 その様子は、H・Iさんの感想文でご覧ください。


 戦前の日本のアニメを観て
 7回目のアニメ鑑賞会は、初めて日本のアニメ作品の特集を鑑賞しました。
 
年代は 1929年から1935 年までの戦前の作品で、どの作品も長くても10分程度の短編作品ばかりでした。 千代紙の切り絵を動かしたものや、人間と動物の動画を切り抜いて動かした作品が多く、ストリーは外国の難解な作品に比べ単純なものばかりでした。  その中で目を引いた作品に「こぶ取り」がありました。この作品は1929 年の作品ですが、動画の動きが、スムーズながら、コミカルな動きで、今のアニメーター顔負けの作品でした。又、背景を手で引いて撮影したり、随所に苦労の跡が出ていました。  この作品をはじめ何本かの作品に、演出、作画を行った村田安司という凄い天才の人物がいたので、その幾つかの逸話を載せてみましょう。  彼は作業をする前に、どのような画を描き、どのように動かしていくか頭の中に入っていて 1枚あたり3 秒の速さで描きまくったと言われています。又、製作の合間には、効率の良い作り方がないかを常に模索していたようです。
 線画のためには、連続した動きを別々の紙に描く必要があったので、初期のころは、前の絵を見ながら描いていたらしいのです。しかしこれだと人物などの大きさが合わないのでどうしても、前の画と同じ引き写しが必要でありました。ある時フィルムのコマをつまみ、縁側で光にかざし1コマ1コマ見ながら描き移していた時に、裏から光を当てる台を作ることを思いつきます。 そこで、電球を入れ込んだ台を作りました。上のガラスは、描きやすくする為に傾け、又眩しすぎるので曇りガラスをはめたのでした。これにより、前の画を効率的に引き写していけることができたのです。これが今日の作画台の元であります。(「日本動画興亡史」引用)。  この話を読んだ時、作画台だけでなく撮影台等でも ,作品を作りながら、思考錯誤の繰り返しで今日のアニメの基礎を築いてきた人々が世界中に沢山いたのだなと思いました。アニメづくりには、いつの時代でも、我々と似た失敗を重ねてきたのだと思うと、滑稽でおもわずほくそえんでしまいました。 アニメーションの歴史を紐解いていけば、一層楽しいアニメミュージアムが出来ることだと思いました。(H・Ⅰ)

「NAGASAKI1945 アンゼラスの鐘」国連で上映に!
2005年に虫プロで制作された長編アニメーション「NAGASAKI1945 アンゼラスの鐘」(80分 有原誠治監督)が、10月下旬に国連で上映の運びとなりました。 ニューヨークを中心に「~アンゼラスの鐘」の上映活動に取り組んでいるNPO団体KFTF(“キッズ フォー ザ フィーチャー)の働きかけで実現しました。秋の国連軍縮週間中の10月25日午後1時~午後4時に、国連オーディトリアムにて上映されます。  主催は、国連軍縮部、NGO国連軍縮委員会、日本国政府代表部です。映画にかける思いを語るため、有原監督と伊藤叡虫プロ代表が渡米し、上映後にスピーチをするそうです。


予告********************************

 NPOアニメーションミュージアムの会第7回総会

      11月16日(金)18:30~
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2007年9月15日土曜日

10月18日「すばらしいアニメーションの世界」鑑賞研究会 その8

わたしが見て来た

中国アニメーションの世界

講 師 持永伯子さん(ジャーナリスト)

持永伯子さんは、中国アニメーションの父として著名な持永只仁氏の長女として生まれました。幼い頃を、日本の敗戦から新中国誕生までの激動期を中国で過ごし、53年に帰国。

帰国してからも父只仁は、その生涯を日本と中国アニメーションの発展に捧げます。成人した持永さんは、日中友好の活動に参加しながら父とともに、中国アニメーション界をはじめとする中国映画界の人々との親交を温めて来ました。

  持永さんは今回の講師を大変快く受けてくださり、ドキュメント「新中国映画の揺籃」と中国初の人形アニメ「皇帝梦(皇帝の夢)」のビデオを持参し紹介して下さいます。世界を驚愕させた水墨画アニメーション誕生につながる背景には、父、持永只仁氏をはじめとする旧満州映画協会の日本人たちの活躍があったことや、中国のアニメーション界の現在の様子も語って下さいます。(有原誠治)         

鑑賞作品 
記録映画「新中国映画の揺籃」 (25分)1981

短編アニメ「皇帝梦(皇帝の夢)」1947 監督 持永只仁                          新中国初の人形アニメ(写真)

短編アニメ「牧 笛」 (20’)1963年  監督 特 偉                        水墨画アニメーションの名作 





日 時 10月18日(木)夜6時45分~9時15分 

参加費 500円 (資料代とお茶代)

会 場  練馬区谷原出張所コミュニティ室

 

★参考文献  「持永只仁自伝 アニメーション日中交流記」
東方書店 2381円






主催                NPOアニメ-ションミュージアムの会 
※お問合せは Email:animamuseum@gmail.com
177-0033 練馬区高野台1-7-20         プレステビル101 FAX 03-3995-2177 
    

★ チラシとしてプリントする方はこちらから  A4サイズできれいにプリントできます。           

2007年9月12日水曜日

アニメミュージアムの会のお知らせ 07年 9月号

 9月号はこの夏の充実した活動を反映し、盛りだくさんの内容です。
このページではその主だった内容を拾って紹介します。

 「ふるさと文化館」展示検討委員会終了
6月15日から始まった展示内容検討委員会は「練馬の自然と産業」分科会、「歴史・民族系」分科会の2つに分けて、それぞれに「どんな展示にすれば来館者が興味を持ち、楽しく学べるか」をテーマに話し合い、8月29日に第6回目を終えて終了しました。

ねりたんアニメカーニバル 
8月4日練馬文化センター全体を使ってのアニメカーニバルは、当会報7月号でお知らせした、各催しに約8500人の方々が参加され、それぞれにステージや体験コーナーを楽しみました。
その感想文を会員の中島礼子さんは「大人も楽しめた」と投稿してくださいました。


第6回作品鑑賞会 フランス編その2
 第6回目となる8月22日はフランスの長編アニメ「ベルヴィル・ランデブー」。大人向けのアクの強いキャラクター達がアメリカ文化を皮肉ったサスペンスドラマ。デフォルメのしかたが面白くアニメート技術の高い秀作です。内容については山岸さんの感想文でどうぞ。




戦争アニメを見て平和を考える研究会
 8月11日(土)18:30~ サンライフ練馬練馬を会場に表記の研究会を行い、靖国神社のPR映画『誇り』、第2次世界大戦の最中に作られた『お猿の三吉~防空戦』(3分、1942年 片岡芳太郎)、『空軍力の勝利』(70分 1943年 ウォルトディズニー 日本未公開)を見て討論しました。 参加者は52名。



お薦めの作品として、『アズールとアスマール』(フランス:ミッシェル・オスロ監督)を会員の桜井芳幸さんが紹介しています。また、山村浩二さんの新作『カフカ 田舎医者』を紹介する伊藤裕美さんの一文を掲載しています。


 お知らせ9月号の全文はこちらをクリックしてください。





2007年9月5日水曜日

世界のアニメーションを紹介するページです

  バナーをクリックしてください。

2007年8月28日火曜日

9月の定例会議は



 アニメミュージアムの会の9月の定例会議は
 
 9月18日(火) pm18:30~21:00

 会場は 高野台事務所にて

 〒177-0033 練馬区高野台1-7-20 プレステビル101 FAX 03-3995-2177 
練馬高野台駅北口すぐ前のプレステビルの一階です。
  

2007年8月21日火曜日

アニメミュージアムとは?

 NPOアニメミュージアムの会やミュージアムの構想についてくわしく知りたい方は、こちらのページでご覧ください。 画像をクリックすると目的のページ飛びます。

 また、会の公式ホームページはこちらです。 こちらのブログとおなじような内容ですが、過去の活動を知るうえで役立つでしょう。また、会のトレードマーク、アニマのイラストが画面上を飛び、楽しく見ることができます。

2007年8月17日金曜日

「すばらしいアニメーション世界 作品鑑賞研究会 その7」へのお誘い

日本漫画映画の世界(戦前・戦中)


 予定作品
 「空の桃太郎「海の桃太郎」「ダン吉島のオリンピック」「のらくろ二等兵」

「凸坊の自動車旅行」 「お猿の三吉突撃隊」 「くもとチューリップ」その他。


  日 時  3日(月)18:45~21:15

 会   練馬区谷原コミュニティセンター
   (西武池袋線練馬高野台駅高架下) 

大正から昭和の戦争の時代までに作られた日本の漫画映画は、わたしたちの知らない世界です。今回は、日本の漫画映画時代の作品の特集です。  
  欧米から伝わって来た漫画映画に触発されて、日本での漫画映画制作が始まりました。そのひとつひとつの作品から「絵を動かし表現したい」との作り手の情熱や執念が伝わってきます。その情熱が戦争アニメの制作に取り込まれていく経過もうかがい知ることができて興味深いです。
 案内役は、諫川 弘氏。

  会費 500 (会場費、資料代、ドリンク代などに当てます)

★世界の貴重なアニメーションを集めて鑑賞する月例の研究会です。アニメミュージアムの会員対象ですが、はじめての方も歓迎します。
              
※お問合せは NPOアニメ-ションミュージアムの会  Mail:animamuseum@gmail.com
177-0033 練馬区高野台1-7-20 プレステビル101 FAX 03-3995-2177 

2007年8月16日木曜日

事務局よりのお知らせ

アニメーションミュージアム建設に向けて新たな運動の前進へ 
 資料の保管場所確保や、新設する「ふるさと文化館」の一部にアニメの展示が計画されるなど、練馬区の取り組にも少し私たちの要望を反映させたものがありますが、、本来の目標には遠く及ばないものです。
改めて本来の目的、アニメーションミュージアム建設に向けて運動を強化するために、練馬区に対して次の要望を提出すると共に、新しい運動を作って行きたいと思います。

NPO法人アニメーションミュージアムの会 の要求
アニメーションミュージアムの建設に向けた検討会議を設置して下さい。
05年3月に杉並アニメーションミュージアム、06年4月東京アニメーションセンターが開設し、それぞれに活動が進められてきましたが、本格的なアニメーションミュージアムには程遠いのが現状で、内外からの訪問者の要望に応え切れていません。改めて総合的で本格的な日本のアニメーションミュージアムが求められています。そしてその立地場所は“アニメのふるさと練馬”こそ最もふさわしいのです。
練馬区でも建設準備中の「ふるさと文化館」に、一部アニメーションに関する展示が準備されていますが、その内容の充実や東映アニメーションギャラリーとの関連も含めた、日本のアニメーションを総合的に俯瞰できるアニメーションミュージアムの実現に向けて、練馬区としてその可能性について検討する場をつくってください。

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ミュージアムを作ろう 講演と交流の集い

 アニメミュージアム構想を語る

講師 なみきたかし氏(アニドウ・オープロ代表)
日 時 97日(金)18:45~21:00

会 場 練馬区立谷原出張所コミュニティ室
          











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今月の定例会 
8月21日(火)6:30~ミュージアムの会事務所
・ アニメカーニバルを振り返って、・並木たかし氏の話を聞く会準備、 
などについて話し合います。