2009年8月17日月曜日

長編アニメーション「龍の子太郎」上映会のお知らせ

上映会場  
 T・ジョイ大泉 http://t-joy.net/site/oizumi/index.html
 西武池袋線大泉学園駅北口から徒歩15分、バスで7分。
  アクセス http://t-joy.net/site/oizumi/access/index.html

 ★満席になると入場をお断りする場合があります。



上映日時(一日一回の上映です)

    10月23日(金)19:00~

    10月24日(土)14:00~

    10月25日(日)14:00~

 ★「龍の子太郎」上映会のチラシ

     ◎表面   ◎裏面

主 催 「龍の子太郎」上映実行委員会 

 いまから30年前の1979年に、練馬の大泉にある東映動画(東映アニメーション)が、国際児童年記念作品として制作公開した作品の上映会です。

 「キューポラのある街」などで著名な浦山桐郎監督のアニメーション初監督作品ですが、アニメの現場スタッフまかせとせず、絵コンテの作成にも深く関与したと云われています。数々の長編アニメーションを作ってきた東映動画のスタッフとのコラボレーションで、実に素晴らしい作品に仕上げています。その意欲を象徴するのが浦山監督の声の出演で、酔酩亭桐庵の名で赤ら顔の酊天狗の声に挑戦、ベテラン声優かと思わせる見事な演技で、楽しいシーンを支えています。主人公太郎の母親の声を、女優吉永小百合さんが担当しています。

  原作は、同じ練馬区大泉在住の児童文学者松谷みよ子さんの国際アンデルセン賞受賞の名作「竜の子太郎」。東映動画のスタッフの提案が採用されたと聞きますが、日本のアニメーションのみならず児童文化を代表する名作に仕上がっています。美術も素晴らしく、墨絵のトーンを活かした土田勇の背景が、大画面のシネマスコープいっぱいに広がるさまはそれだけで感動です。

 今回の上映会にあたり、アニメミュージアムの会は16ミリとデジタルデータでの試写会と二回実施しましたが、画面の色調や解像度に難点があり、35ミリでの上映会を決意しました。幸い、東映アニメーションとTジョイ大泉の協力が得られ、実現の運びとなりました。

 なぜか、これまでめったに上映されなかった長編アニメーション「龍の子太郎」です。この機会にぜひご覧下さい。

 各日、上映鑑賞後に松谷みよ子さんをはじめ、制作メインスタッフのお話がセットになっています。


入場料 (協力券がお得となっています)
  当 日 大 人1200円(シニア1000円)
       子ども 800円 (高校生迄)

  協力券 大人・シニア 1000円 
       子ども 600円(高校生迄)


 ★お電話、ファクス、メールでのお申込を受け付けています。ただし、振込先へのお支払いを確認できた時点で正式なお申込み受付とさせていただきます。
 ★ 協力券は観客席数に限りがあるため、日時指定となっております。


 ★ご希望の日時が満席となった場合、協力券と当日券の販売をお断りする場合があります。

 ★協力券の返済はできません。日時の変更は、空席がある場合に限らせて頂きます。

  申込み問合せ先   NPOアニメーションミュージアムの会 

       〒177-0033 東京都練馬区高野台3-11-12采明ビル2b
            ℡:03-6915-9280 Fax:03-6915-9282 
            Email:animamuseum@gmail.com
 


町田親子映画会でワークショップが大好評!

 8月2日(日)町田親子映画の会主催でアニメ映画「河童のクゥと夏休み」の上映会(市民フォーラム)が行われ、親子映画の会から依頼を受けたアニメミュージアムの会のメンバー4名が出向き、上映会場のロビーでロールアニメのワークショップを実施しました。
 10時からと13時半からの2回上映で、映画が終わると出てきた親子がワッ!とテーブルを囲みます。混みあった専用テーブルに入れず映写セットを置いた机の端で描く父子もありました。早ばやと作る子もあれば、あれやこれや考えを巡らせなかなか描き始められない子もいました。一旦描き始めると要領よく次々に浮かぶアイディアで何枚も描く子もいます。
 ロールアニメは、上下に重ねた2枚の絵を描き、上の絵(紙)をくるくるとロール状にカールさせ、下の絵の上で伸ばしたり丸めたりすることで上下の絵が入れ替わって動きを体感することができます。これをビデオカメラを通してスクリーンに投影し、会場のみんなに見てもらえる仕掛けを用意したので、会場全体がひとりひとりの作品に感動。素敵な作品には大きな拍手が起こりました。作った子の笑顔がいい。お父さん、お母さんもとても絵の上手な人が集まったようで大ウケする作品がいくつもありました。

2009年4月7日火曜日

練馬区の新しい取り組み

 2008年9月の定例区議会における所信表明で区長は、練馬におけるアニメーションの歴史と産業状況、アニメーションビジネスの課題、などの認識を説明し、「仮称練馬区地域共存型アニメ産業集積活性化計画」の策定を宣言。 そして「この計画においては、アニメを機軸とした関連事業への波及効果および区内産業の活性化への寄与を目的とするとともに、これからも区民の皆さまに、練馬区がアニメのまちであることを誇りと思っていただけるよう、練馬生まれの数多くのキャラクターや原作となった漫画の紹介・普及に努めることも重要である。 国際的に展開される日本のアニメは、優れた成長産業であると同時に、作品を通じてわが国の文化を世界に伝える貴重な媒体。広く世界に向け、練馬のアニメ、並びに練馬区の魅力を発信して行きたい。」(要旨)と表明された。

 これは現在進められている「仮称練馬区地域共存型アニメ産業集積活性化計画」策定のための「検討会議」を受けてのものです。


 私たちはこれまでの運動の中で練馬区に対し、アニメーションを区政に活かすには、個別のイベントや単発事業の取り組みだけでなく、歴史的な産業の役割、区民生活への影響、まちづくりに何が活かせるのか、など、練馬区としての総合的な位置づけを検討するよう働きかけてきました。この呼びかけには練馬商工会はじめ、各方面からも賛同を頂いてきました。
 今進められている「検討会議」は、産業振興や観光資源として取り上げられ、メンバーもその視点で選ばれています。私たちが提言してきたアニメーションミュージアム建設に直接結びつくものではありませんが、その下地となる基本的立場が検討される可能性を充分もっています。進み方を注視すると共に働きかけもしていくつもりです。

2009年4月3日金曜日

「ふるさと文化館」開設準備責任者との懇談

 2008年9月3日、私たちの資料を寄贈することになる「ふるさと文化館」の責任者の方々と会の代表が練馬郷土資料室で懇談しました。
 西武池袋線の石神井公園駅から建設地へは徒歩15分、バスでは3停留所です。残暑の厳しいこの日は太陽を避けながら公園のボート池のほとりの木陰を歩きました。 建設地では区立プールの管理棟の撤去作業が始まったところでした。道路を挟んで向かい側の石神井図書館の地下に設置されている郷土資料室をリニューアルすることが「ふるさと文化館」建設の主目的。 建設準備員の職員は区役所の生涯教育の部屋からこちらに職場を移しています。 専門業者の人達が私たちの資料を調査・整理の作業を進めている部屋の一角の小さな打ち合わせコーナーで、会のメンバー有原、平井、坂野、山岸、村松の5氏と、建設準備員の小金井、和田、渡邉の3氏がきちきちに詰めあって意見交換しました。
 はじめに責任者の小金井さんから各種の設計図面を示しながら館の概要や活動計画、開館までの作業の流れなどの説明を受け、会からいくつかの質問をして、今後の協力関係などについて話し合いました。
 その主な内容―――
・ 2000年に預かったままになっているアニメ撮影台を常設展示するために、天井の高さや床の強度など特別に設計に盛り込んだ。この撮影台は早急に寄贈の手続きを取って下さい。他の諸資料は整理が終わった段階で寄贈の書類をつくります。
・ 館は区立でスタートし3年後には指定管理者制度に移行する予定だが、寄贈を受けるのは練馬区であり、資料の所有権は区になるので館の運営形態がどう変わろうと区が管理責任を持つ。
・ 資料は美術館著作権法に基づいた活用のできるところなら、互いに貸し出し借り入れを行なうことになろう。ミュージアムの会がこれらの資料を使うときも同じ扱いとなる。
・ 資料が活用されず死蔵されたら、保管すること自体が問題になる。有効に展示活用されるよう双方協力しあっていくことを確認しました。
他に―― 
・ トレスマシンを使って作られたセル画の多くは時の経過とともにトレス線が消えてきている。パソコンによる着色など製作工程の変化で、手書きによるトレースが不要となり製作現場からはその技術者もいなくなってしまいましたが、かつての技術者が健在なうちに補正・修復をお願いすることも課題だ。
・ 石神井図書館の耐震工事が、ふるさと文化館の建設時と重なる来年度に行なわれるため、郷土資料館の保管物もまったく別の場所へ移さねばならない。そのための整理も行なっており、担当者が忙殺されてオープニング企画への取り組みが心配な事態となっている。  など。 (08.9.6 記)

「ふるさと文化館」事業活動検討懇談会と                オープニング展示へアニメからの提言


 2010年3月開館予定で建設が始まっている「ふるさと文化館」の準備の一環で、オープン記念の特別展と開館初年度の展示や催しなどのアイディアを募る、事業活動検討懇談会が3回にわたって開かれ、練馬の様々な文化の歴史をたずね体験するプランが提案されました。
 館は大きく分けて、来館者の導入部(観光的視点での練馬の紹介)と、深く学ぶ常設の行動展とで構成されていて、常設展示の部分は、江戸時代以前、江戸期、昭和の練馬の生活様式、アニメ撮影台展示のコーナーで構成され、単に見るだけでなく触れて体験できる展示となります。館外に古民家(地主の家)も移築され、昭和初期で復元し調度・備品などもそれに合わせます。
これらと企画展示場を有機的に関係付けて 「練馬の食と農」 「練馬の伝統文化」 「練馬の多様な近代文化」(アニメーションが柱の一つ)の視点からそれぞれの企画展や日常の催しを検討するものです。
 事業活動検討懇談会では、出席者が自分の関心ごとでやってみたいこと、やれそうなことをアイディアとして出し合い、それを区の担当者「ふるさと文化館開設準備員」がまとめ、具体化させるのです。
 アニメーションの分野として
オープニング展示には「日本のアニメーション史~その起源から明日へ~」
を、  初年度の年間展示やイベントでは ーーーーーー
「マルチプレーン撮影台の力(A.映像と実演による解説B.画面効果の体験)」
「自分の絵を動かしてみよう(キットなどによるアニメおもちゃ工作)」
「アニメ作品を作ろう (絵、粘土、毛糸、人形など様々な素材で
               自分のアニメーションを作ろう、など)」
「パソコンアニメの色ぬりとお絵かき教室」
「映画館やテレビではめったに観られないアニメの上映会」
などを提案しました。                  (08年7月 村松)
  

私たちの収集資料が郷土資料室へ


 保管整理の場を求めてあっちこっちとさまよってきた私たちの収集資料が、やっと落ち着くことになりました。
 練馬区より05年6月に休眠中の学童クラブの教室を資料整理の場として提供を受けましたが、おおまかな整理を終えた06年5月、教室の利用計画に伴って“災害時の緊急物資倉庫”への移転を余儀なくされ、再び段ボール箱に詰め直して死蔵状態となり2年経ちました。ハンズオンミュージアム「ふるさと文化館」として生まれ変わろうとしている、練馬郷土資料館で改めて整理されることになったのです。
博物館の整理を手掛けている業者「艸藝社」が担当し8月1日に荷物の移転が行なわれました。
 7月7日にはふるさと文化館の担当者、艸藝社の人達、とミュージアムの会代表が整理方針の打ち合わせを行ないました。12月までに整理を終わらせる予定とのことです。
 私たちが目指す本格的で総合的なアニメーションミューアジムとの関係では、特色ある関連施設のひとつという位置づけです。

2009年3月31日火曜日

大泉学園駅に「銀河鉄道999」の車掌さん人形登場


 西武池袋線大泉学園駅に「銀河鉄道999」の車掌さんの人形が名誉駅長として展示されています。
練馬区大泉は、1958年に日本初のカラー長編アニメ『白蛇伝』を作った東映動画(現・東映アニメーション)があり、練馬区はここをアニメ発祥の地とし、日本初のテレビアニメ『鉄腕アトム』を作った虫プロダクション(練馬区富士見台)ともども、日本の商業アニメ発祥の地として、観光事業に取り組んでいます。大泉学園には漫画家の松本零士さんも住んでおられ、代表作の『銀河鉄道999』が東映動画でアニメ化されていることから、今回(08年3月)の人形設置となりました。
 また近く区内の西武線各駅でテレビアニメのテーマ曲を流すことも検討されています。私たちのこれまでの提案の1片がこんな形で実現されてきています。