2011年4月25日月曜日

私の絵がこんなに動き回ってる!!

 12月23日ふるさと文化館で2回目のアニメーション教室を開催しました。
 アニメミュージアムの会自身が主催するアニメーション教室で、今回は“5~10枚程度のパラパラアニメをつくり、パソコンに取り込んでエンドレスに編集してスクリーンに上映する”ものです。
大泉中学での経験から、受講者が描いたパラパラアニメを入力するための自動給紙スキャナーを買い足し、スキャナー2台とパソコン3台の体制で臨みました。
 宣伝が不十分で当日の参加者は16名(うち有料12名)と数は少なかったのですが、次々に作品ができてくるとやはり入力・編集が追われ順番待ちができていました。繰り返しになるように描かれた走りや縄跳びのようなパラパラアニメは、大量の作画を必要とするアニメーションの常識をくつがえし、5~6枚しかなくてもスクリーン上で無限に動き続けて感動を呼びます。
 るーぷ(繰り返し)アニメが難しい小さい子たちには、2枚で動きを作るロールアニメを提供し、こちらも大きなスクリーンに上映し、親子で楽しんでいただきました。 

 当日スタッフとして参加された方から頂いた感想文を紹介します。

 アニメ教室に参加して ――― 増田康子
 幼児さんから中学生、大人まで、幅広い年代が集まりじっくりと作品に取り掛かる姿が見られました。
2枚のパラパラアニメだけでもびっくりした参加者にとって、数枚の絵が生き生きと動き出す作品を自分にもできるということは思いがけない体験で、一挙にアニメ作家にでもなったような気分だったのではないでしょうか。とても自分にはできないと言いながら参加した方も多かったようですが、試しに一つ作るとどんどんイメージがわくようで、ステップアップしながら次々とチャレンジしていました。
 親子で参加するということもまた意味のあることで、わが子の意外な才能が発見できたり、親も普段描かない絵を苦労しながらも楽しく描いてみたり、こんなスキンシップのあり方もたまには良かったのでは・・・?
こどもまつりのようにたくさんのイベントの中の一つとして紛れてしまうのと違って、落ち着いた施設の中で独立してできることはとても有意義だったと思います。
指導するために参加しながら私も夢中になってしまい、楽しませてもらいました。

2011年2月16日水曜日

中学生の手づくりアニメ教室ーその2ー大泉中学校

 練馬区青少年育成大泉東委員会からの要請で、昨年に引き続き2回目の、中学生を対象にしたアニメーション教室を12月4日に行いました。
 前回はおどろき盤とロールアニメの手慣れた教室でしたが、今回は会が新しくアニメ教室の科目に取り入れようと準備していた“パラパラアニメをつくりパソコンに取り込んで編集しスクリーンに上映する”という本格的なアニメーションづくりに挑戦しました。ミュージアムの会でもまだスタートしたばかりの段階で、対応するパソコンが2台とスキャナ1台の体制しかない状態ですが、主催する青少年育成委員会の人たちが、パソコン・スキャナを各3台ずつとオペレーターも用意するという熱の入れようで実現することになりました。

 当日集まった生徒は14名。サポートする育成委員の方々は20名近く、私たちミュージアムの会から6人が講師・サポーターとして参加しました。
一般的なテレビアニメの製作工程と繰り返しの動きになるパラパラアニメづくりのポイントを解説して作業に入ってもらいました。パワフルでダイナミックに飛び跳ねる女の子を表現してくれたお母さんの作品を皮切りに、素晴らしい作品が次々に作られ、3台でフル回転をしてもスキャナ入力に順番待ちができます。パソコンでのタイミング編集に、専任のお父さん3人と有原さんがCD-RやUSBメモリに記録して上映用パソコンに回し大スクリーンに上映しました。
 食虫花と逃げ惑う羽虫、なわとびやボール遊びの日常を扱ったものから少女の感情表現、落ち葉や風など自然現象、等など多彩でおもしろい作品がどんどんできてきました。何作品もつくる子もあれば最後までものすごい集中力で戦場を描いた子もいました。走り回る兵士とフレームインしてきて大砲をぶっ放す戦車を奥行き感のある画面でつくりあげた大作に皆圧倒されました。
 
 教室の最後のプログラムは生徒からの質問コーナー。専門学校の講師も務めている濱田さん兄弟がホワイトボードに絵をかきながらの実践的なアニメーション講座となりこちらも大好評でした。

2011年2月14日月曜日

新たな「アニメ作り体験教室」の開発とスタッフの訓練


 私たちが開催するアニメーション体験教室に新しい種目を作り出そうと、パソコンで動きのタイミングをつけ、表示するアニメーションづくりを準備しています。11月22日と29日に、作画のほか、入力、タイミング付けなどの機器扱いの練習、訓練を行いました。

 ノートの端のいたずら描きで誰もが思いだすパラパラアニメ(フリップブック)を、5~10枚ほどで繰り返しになるように描いてもらい、それをパソコンに撮り込んでスクリーンに上映するものです。
映画の原則は1秒間に24コマを表示しますから、1秒を8枚で表現する3コマ撮りの手法を使っても、動きを実感するには大量の絵を必要とします。繰り返しにすることで、少ない枚数でも何秒も何分も見ることができるからです。 
   
 すでに12月4日大泉中学校、12月23日ふるさと文化館、でのアニメ教室が計画されており、指導スタッフとしての練習、訓練には熱がこもっていました。