2009年4月3日金曜日

「ふるさと文化館」開設準備責任者との懇談

 2008年9月3日、私たちの資料を寄贈することになる「ふるさと文化館」の責任者の方々と会の代表が練馬郷土資料室で懇談しました。
 西武池袋線の石神井公園駅から建設地へは徒歩15分、バスでは3停留所です。残暑の厳しいこの日は太陽を避けながら公園のボート池のほとりの木陰を歩きました。 建設地では区立プールの管理棟の撤去作業が始まったところでした。道路を挟んで向かい側の石神井図書館の地下に設置されている郷土資料室をリニューアルすることが「ふるさと文化館」建設の主目的。 建設準備員の職員は区役所の生涯教育の部屋からこちらに職場を移しています。 専門業者の人達が私たちの資料を調査・整理の作業を進めている部屋の一角の小さな打ち合わせコーナーで、会のメンバー有原、平井、坂野、山岸、村松の5氏と、建設準備員の小金井、和田、渡邉の3氏がきちきちに詰めあって意見交換しました。
 はじめに責任者の小金井さんから各種の設計図面を示しながら館の概要や活動計画、開館までの作業の流れなどの説明を受け、会からいくつかの質問をして、今後の協力関係などについて話し合いました。
 その主な内容―――
・ 2000年に預かったままになっているアニメ撮影台を常設展示するために、天井の高さや床の強度など特別に設計に盛り込んだ。この撮影台は早急に寄贈の手続きを取って下さい。他の諸資料は整理が終わった段階で寄贈の書類をつくります。
・ 館は区立でスタートし3年後には指定管理者制度に移行する予定だが、寄贈を受けるのは練馬区であり、資料の所有権は区になるので館の運営形態がどう変わろうと区が管理責任を持つ。
・ 資料は美術館著作権法に基づいた活用のできるところなら、互いに貸し出し借り入れを行なうことになろう。ミュージアムの会がこれらの資料を使うときも同じ扱いとなる。
・ 資料が活用されず死蔵されたら、保管すること自体が問題になる。有効に展示活用されるよう双方協力しあっていくことを確認しました。
他に―― 
・ トレスマシンを使って作られたセル画の多くは時の経過とともにトレス線が消えてきている。パソコンによる着色など製作工程の変化で、手書きによるトレースが不要となり製作現場からはその技術者もいなくなってしまいましたが、かつての技術者が健在なうちに補正・修復をお願いすることも課題だ。
・ 石神井図書館の耐震工事が、ふるさと文化館の建設時と重なる来年度に行なわれるため、郷土資料館の保管物もまったく別の場所へ移さねばならない。そのための整理も行なっており、担当者が忙殺されてオープニング企画への取り組みが心配な事態となっている。  など。 (08.9.6 記)

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