当日は天候が心配でしたが、4時ごろからスクリーンの取り付けや、16ミリ映写機、音響機器などの設置をスタートさせました。今回は16ミリフィルムによる上映で、またひと味ちがう趣です。
構成は上映に入る前にアコーディオンとサックスによる、コラボ演奏(増田さん、中村さん)で始まり、曲目もお父さんやお母さんには懐かしいアニメソングなどが演奏されました。アコーディオンとサックスという意外な組み合わせもイイ感じで、お客さんも興味深く演奏に耳をかたむけておりました。
2番目はカラオケ教室の先生、中村映子さんの歌。やはり楽しいアニメソングで声量のあるのびやかな歌声に感動いたしました。
3番目には、なんと子どもたちに絶大な人気を誇る「アンパンマン」でお馴染みのミミ先生の声を担当されている滝沢ロコさんが来てくださり、やなせたかし先生がお作りになった出来立てほやほやの新曲をご披露くださいました。今回で2度目のお披露目だとおっしゃっておりました。この曲を今日の野外上映会で披露することをお聴きになったやなせたかし先生が、自から振り付けまでお考えになり、ミミ先生のメガネや頭につける耳などの小道具まで贈ってくださったそうです。90歳を超えられているとは思えないほどお元気なのには驚きます。
あたりが薄暗くなってきた6時50分ころから、上映が始まりました。最初は「やさしいライオン」続いて「アンパンマン」最後に「スノーマン」を上映しました。途中、霧のような雨が舞いましたが、支障が出るほどではなく、なんとか無事に終えることができました。
ちなみにこの日、見に来てくださったお客さんは約250名でした。これは、昨年を上回る人数でスタッフにとっては大変うれしい結果となりました。「来年もやってね」「次回も楽しみにしています」と、声をかけていただいたのも嬉しかったです。スタッフの方々および、ご協力くださった皆様、たいへんお疲れ様でした。(H)
野外上映会の感想文を寄せていただきました ―――――
夏休みの思い出のひとこまとして・・・。 増田康子
暗くなってからの野外での上映会・・・。
遠い昔の子どものころ、小学校で先生が企画してくださった「はかげの集い」を懐かしく思い出しました。普段は昼間に会って遊ぶ友達と、暗くなってからいつもと違う顔で会うということだけでワクワクしたものです。
滝沢ロコさんの、やなせ先生への熱い思いも伝わりました。70歳からのスタート。人間の可能性って無限ですね。
アニメーションミュージアムの会の会員なのに
ほとんど会の活動に参加してない青木です。
昨日の夕方の石神井公園での上映会は日曜で時間があったので観客として参加させていただきました。アンケートの紙をもらい、感想などをファックス、郵送などでよろしくと書いてありましたが、手間のかからないメールにて失礼します。
次の滝沢ロコさんの歌と踊りはミミ先生の独特の雰囲気があって魅力を感じました。子どもたちに舞台にあがってもらって一緒に踊ったのも良かったと思います。
『やさしいライオン』はずっと昔に見たのですが、ほとんど忘れてしまってました。最後にライオンは死んだのだと思い込んでたのですが、そういう描写は無く、どこかで生きていると考えた方が良いですね~。
『アンパンマン』はテレビの『それいけ!アンパンマン』とは全然印象が違い、珍しい物を見たと、ちょっと得した気分になりました。テレビ版よりも、やなせ先生の原作の妙味が出ていると思いました。
『スノーマン』の時に霧雨が降って、ちょっと肌寒くなり、まるで映像に合わせた効果のようでした。
夏の夜のひと時をとても楽しく過ごすことができました。