2008年2月5日火曜日

アニメーション鑑賞研究会 その12

すばらしいアニメーションの世界
フランスのふしぎなアニメーション

 アニメ鑑賞研究会は、2 月で1 周年を迎えました。
今回は、フランスの短編アニメーションです。シュールリアリズム誕生の国にふさわしく、ちょっと不思議な雰囲気の漂う作品を鑑賞して語り合います。

 鑑賞予定作品は、ルネ・ラルーの「ワン・フォはいかにして助けられたか」、ジョルジュ・シュヴィツゲベルの「影のない男」など。

日 時
2 月21 日(木)
夜18:45 分~21:15 分

場 所
練馬区立谷原出張所コミュニティ室

資料代とお茶代 500 円


主 催NPO アニメミュージアムの会
Email:animamuseum@gmail.com
〒177-0033 練馬区高野台1-7-20 プレステビル101 

2月例会のご案内

2月19日(火)6:30~ミュージアムの会事務所

 アニメミュージアム設立検討プロジェクト などについて話し合います。
 お忙しい中でしょうが、ご参加をお待ちしています。     

★会費は 振替口座 00190-5-741332 にお願いします。

「写し絵・車人形・説教節」特別展―――古谷茂雄


  昨秋、八王子市郷土資料館で「写し絵・車人形・説教節」特別展があった。江戸時代のカラーアニメーションといわれる「写し絵」は、風呂(いわゆる幻灯機)、種板(ガラス板に色づけしたもの)のほかに、絵巻物に匹敵するワイドな種板、鑑札、売上帳、種板を描く手本など、珍しい展示が多数あった。更に、東京造形大学大学院生14人による手作りの「写し絵」は、八王子の祭りと高尾山をバックに烏天狗を描いたもので、技法もアイディアも抜群。約10分だったが、拍手喝采。会場には大阪芸術大学教授や都立調布北高校の先生も見え、それぞれ「写し絵」を現代に移して上演活動していると聞き、心強く思った。

 さて、プロの劇団「みんわ座」が、2月16日、17日に東京芸術劇場で「写し絵」を上演する。日本人の考えた驚くほどの技術とアイディアをご覧下さい。
 (図はみんわ座のホームページ http://www.t3.rim.or.jp/~minwaza/より)

トルンカの『チェコの古代伝説』をみて


 1月17日のアニメ鑑賞研究会より
             村松錦三郎

  壮大な戦闘の群集シーン、群舞、個々の登場人物の感情表現、等々そのすごさ、緻密さに圧倒され、人形アニメーションであることを忘れて、画面に釘付けにされました。

 人形アニメーションは同じ画面に登場する何体もの人形をわずかづつ動かして1こま撮影し、またわずかに動かして1こま撮影する作業の積み重ねですが、絵のアニメーションと違い、前の動き・ポーズを見ることができません。アニメーター(人形演者)のイメージだけで動きをつけ、この大作を作り上げ行く力にただただ感動。見終わっても暫く声を上げられませんでした。

チェコと人形アニメーション
  (栗栖継『兵士シュヴェイクの冒険』(岩波文庫)訳者あとがきより引用)

『チェコは人形劇が盛んなことで有名だが、それはプラハなどの都会でドイツ化政策が強引に推し進められチェコ語の存在が危うくなった時、コベツキーなどの人形劇人が地方を廻ってチェコ語による人形劇を演じ、故国への愛情を呼び覚まし、チェコ語を滅亡から救ったという伝統があるからだ.』
現在も多くのプロ、アマ劇団に支えられて、幾つもの世界的な人形劇フェスティバルが開かれている。国際的に評価の高いチェコ・アニメの歴史は意外に新しく、1946年にトゥルンカとゼマンがカンヌ映画祭で受賞し、一気に名声を博した。特にトゥルンカは人形劇の体験を生かして、前人未到の人形アニメーションの世界を作り上げた(トルンカは絵本の挿絵も多く手掛け、1968年に「不思議な庭」で国際アンデルセン賞を受賞)。現代作家では、斬新な手法と高い芸術性によって、シュワンクマイエルとメルグルが際立つ。(村松)

『ちびとらちゃん』(ヨゼフ・パルチェク)を観て

                        矢作茂夫
前回(12/18)のアニメ鑑賞研究会の『ちびとらちゃん』は、親を親とも思わない事件が多い中、臆病のちびとらが決死の覚悟で母の病気を治すため遠くの医者を呼びに行く姿は、親を思うこどもの心の優しさをあらわしている良い作品だと思いました。
                                                

こんにちは新入会員です。



寺本雅一さん
 トゥバ共和国という国をご存知でしょうか?
 トゥバはちょうどユーラシア大陸のど真ん中にあるロシア連邦の共和国の一つです。僕はそこに伝わる「ホーメイ」という喉歌を中心にした表現活動をしています。ホーメイの歌声はとてもユニークです。言うなれば「浪花節」や築地の朝市で飛び交っているあの「濁声」に非常に近い発声です。その声に含まれている倍音成分を、口腔内を巧みに変化させることで操り、非常に豊かな響きの世界を生み出すことができます。

 そんな活動をしている僕が最近大切に思っているものの一つに「こども心」があります。月に一度のアニメ鑑賞研究会に初めて参加したとき、僕の中のこの「こども心」がキラキラとときめきました。
 以来、このときめきが病み付きになり(笑)、時間のあるときには会に参加させてもらって刺激をたっぷりいただいています。毎回極上のアニメを堪能させてくれる会の活動をこれからも楽しみにしています。
                          (12月の鑑賞会でホーメイを演奏する寺本さん)

年賀状をありがとうございました.

浅尾ちづこさん、有地淑羽さん、伊藤裕美さん、小曽根喜一・巴さん、清島裕子さん、斉藤冨美代さん、中瀬古園子さん、中島礼子さん、矢作茂雄・恵子さん、㈱ウォーターオリオン、㈱シネマキャラバン(友川さん)、練馬区労働組合協議会、東京土建一般労働組合練馬支部、㈱コアエンタ、㈱ブロッコリー  
(絵は小曽根さんの賀状より) 

メッセージ ==========================
嶋田睦さん
ご無沙汰、お許しください。 庭師の仕事、ボランティア活動なども増え、多忙な毎日になって来ました。練馬にアニメーションミュージアムを!の運動が更に発展することを祈っております。
*嶋田さんは千葉県柏市から練馬区の事業所に通勤しておられましたが、3年前に定年退職され、地元で多方面の活動をされています。メッセージと共に会費とカンパも頂戴しました。

島田耕さん
 会報送ってもらい、読んでます。アニメの分野でも、映像文化を地域に根付かせ、育てる努力に敬意を表明します。しっかり根をはり、アニメに働く人が食えるように、ともにがんばりましょう。(映画監督)