2008年2月5日火曜日

「写し絵・車人形・説教節」特別展―――古谷茂雄


  昨秋、八王子市郷土資料館で「写し絵・車人形・説教節」特別展があった。江戸時代のカラーアニメーションといわれる「写し絵」は、風呂(いわゆる幻灯機)、種板(ガラス板に色づけしたもの)のほかに、絵巻物に匹敵するワイドな種板、鑑札、売上帳、種板を描く手本など、珍しい展示が多数あった。更に、東京造形大学大学院生14人による手作りの「写し絵」は、八王子の祭りと高尾山をバックに烏天狗を描いたもので、技法もアイディアも抜群。約10分だったが、拍手喝采。会場には大阪芸術大学教授や都立調布北高校の先生も見え、それぞれ「写し絵」を現代に移して上演活動していると聞き、心強く思った。

 さて、プロの劇団「みんわ座」が、2月16日、17日に東京芸術劇場で「写し絵」を上演する。日本人の考えた驚くほどの技術とアイディアをご覧下さい。
 (図はみんわ座のホームページ http://www.t3.rim.or.jp/~minwaza/より)

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